「坪井さんがVegas Proを選ぶ理由」のサイトから引用
まずひとつめは、EXコーデックの映像データを何回も続けて繰り返すと書き出したデータにノイズが載る場合があります。たとえば番組内で毎回繰り返し使うCMなど、一度30秒の完パケとして書き出してあり、タイムラインに乗せて毎回流用します。この際、既に一度書き出したものがCM部分だけもうXDCAM EXで2回目のレンダリングを行う事になります。全てのレンダリングがそうなるわけでなありませんが、バグが出ます。 データによってそれが起こってしまうものは、何回レンダリングをしても解消されません。
対処方法としては、2回目以降のレンダリングを避けるために、CM素材をAVIの非圧縮にしておくか、Sony MXFのファイルでレンダリングし、最後の一本化にでXDCAM EXのレンダリングを複数回にしない方法をとると安全です。
そして2つ目、Final Cut Pro(以下FCP)を介してテープへデジタルカットする場合、AVIやQTの非圧縮ファイルから変更してください。というのは、やっぱり非圧縮ですからデータが重くなります。30分で約300GBになってしまうと、なかなかそれはそれで時間がかかります。もっと軽いHDデータをVegas ProからFCPへ持ち込めないのかと色々調べた結果、Sony MXFで書き出したファイルならFCPで認識し、あまり時間がかからずFCPのタイムラインに載せることができます。
それは大変うれしかった事実でしたが、実は落とし穴があり、Sony MXFからFCPに載せProRes422に書き換えた時に、見た目では全く分かりませんが、白と黒の波形が基準値をオーバーするエラーが。これには自分も気づかず、一度局納したテープがつき返された時にその事実が発覚し、大変な思いをしたことがあります。Vegas Proからテープへデジタルカットする環境が整わない限り、FCPを介さないとこのプロセスはできないことなので参考にしてください。
※この情報はVegas Pro10までの情報です。まだVegas Pro11では解消しているかもしれません。
MAについて私の場合はVegas Pro上で音楽編集を自分でやってしまい、そのデータを書き出してMAルームにもって行きます。音は、Vegas Pro内で完結する事を触れておきましょう。
以上、Vegas Proから局へのテープ納品はなかなか面倒くさいものがありますが、編集の利便性を考えると、断然Vegas Proで編集作業を行う事に代わりはありませんし、今後も続けていくと思います。さて、次回は最終回。11月にリリースされたばかりの「Vegas Pro11」について徹底分析してみようと思います。
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