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2011年5月11日水曜日

原発問題について

5月10日の深夜0時からNHKのBS1を見られた方もおられると思うが、私は録画した映像を見た。

実に考えさせられる原発問題!

ビデオの概要を記す。


1986年4月26日チェルノブイリ原発4号機が爆発。ヨーロッパの広い地域が放射能に汚染された。それから25年が過ぎた。
世代は変わろうとしている。
25年が経ち、過去の物となったが、しかしチェルノブイリは終わっていない。 
老朽化し呻き、喘ぎ、様々な思惑が渦巻く石棺となっている。(25年が経っても未だ解決策は無い)
今回の福島原発事故とチェルノブイリの事故を単純に比較することは出来ないが、私たちが今後直面するであろう問題に対して多くのことを示唆している。
ソビエトから独立したウクライナはこのチェルノブイリを抱えているが、2030年までに22基の新しい原子炉を建設する計画を立てている。ウクライナが何故今新しい原子力発電所を
建設しているのかと 疑問に思う人がいるかも知れない。実はこの計画の裏には電力をヨーロッパに輸出しようというウクライナ政府の意図があるのだ。
原子力エネルギーから手を引こうとしているヨーローッパの国々に電力を輸出することが出来るのだ。
人気ばかりを気にして、大衆に人気を得るような政治は止めて欲しいと、歴史家のナタリヤ・バラノフスカヤさんは云う。
「どんなに難しい問題でも、力を尽くして解決に導こうとする強い意志を持った指導者をウクライナの国民は求めている。
残念ですが、そこが分かっていません。政治家はもっと腰を落ち着けて政治に取り組んで欲しいものだ。
しょっちゅう大臣が変わり、行政組織が替わってしまうのでは何一つ決められません。」
国際社会はチェルノブイリを万全なシェルターに押しこんでしまえと云う。うまくいくかどうかは時間が立たなければ分からない。
時が経てば誰が徳をしたのか自ずとがわかって来るだろう。結末が私たちの振る舞いに掛かっていることは確かだ。
現在のチェルノブイリの近辺の景色は他と変わらない緑や小鳥たちがいますが、その土壌は放射能に汚染されたままなのだ。
この土地に住みたいと思っても到底不可能なのだ。わかるでしょう。
チェルノブイリの現実から目を反らし、悲惨な事故の教訓を忘れてしまえば、いつの日か人は同じ過ちを繰り返すかも分からない。
忘却は人の性。しかし原子の命は果てしなく長い
「永遠のチェルノブイリ」 Chernobyl 4 Ever と締めくくっている。


今朝の山陽新聞に「復興実施本部に不参加」自公、基本法案も反対という見出しで、政治の醜い記事が書いてあった。
そんな場合なのか?もともと原発増設計画を作ったのは自民党である。

被災した人たちのことを考えれば、与野党協力して、復興対策と明日の日本のエネルギーを考えるべきだ。

地球を活かすのであれば原子力の時代は終焉したと私は思う。

以下、YOUTUBEに掲載されたこの記事の映像(英語版)
  1. chernobyl 4 Ever Part1
  2. Chernobyl 4 Ever Part2
  3. Chernobyl 4 Ever Part3
  4. Chernobyl 4 Ever Part4