38年の歴史惜しまれ幕(山陽新聞10月9日玉野圏版より)
宇野港商店街振興組合(28人、真鍋吉晴理事長)は、JR宇野駅西にある商店街「宇野港銀座」の照明付きアーケードを撤去する。老朽化に伴うもので、本格的な撤去工事は9日スタート。
40年近くにわたって市民に親しまれてきた"商店街のシンボル"が姿を消す。(平松隆)
宇野港銀座は1909年(明治41年)の宇野港完成がきっかけとなって誕生。翌年、宇高連絡船が就航したのに伴い人通りは一気に増え、市内一の繁華街に成長した。アーケードは1970年(昭和45年)に設置。
高さ約6.7メートルで、L字形、165メートルにわたって商店街を覆い、商店主、買い物客らを見守ってきた。しかし、設置から38年が経過し、数年ごとの補修では間に合わないほど老朽化。
通行者、買い物客の安全が危ぶまれるうえ、宇野港前のイメージ一新も狙って今春の同組合臨時総会で撤去を決めた。撤去工事は、アーケードを七区画に割り、東側から順に実施。
工事開始に伴い、10月下旬までアーケード街は全面通行止めになる。撤去後は、港町らしい街路灯を13基設置する予定。総事業費は約2、400万円で、うち約1,200万円は国、県、市の補助金で賄う。
同組合の福原弘義理事(53)=築港=は「寂しい気持ちもあるが、利用者の安全を第一に考えた。今後も商店街ににぎわいが戻るよう、効果的な策を考えていきたい」と話している。
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